女子の恋愛

キャバ嬢に学ぶ人を惹きつける会話術

地方に出向している友人(30代男子)が久々に帰省するということで、学生時代の仲間で集まって飲む事になった時の話です。

同じく学生時代の同級生がキャバクラで働いているということで、そのお店に飲みに行くことにした我々。

 

筆者、実はキャバクラは全くの未経験者。

一日体入(体験入店)をしたことが無ければ、付き合いでついて行ったこともありません。

 

ですが、キャバ嬢は男の扱いのプロ!  と聞いていたので、常日頃から気になっていました。

一体どんなワザを持っているのだろう……と。

やだーとかすごーいとか言ってるだけなのに、なんでみんなハマるのだろう……と。

 

だって、年齢も普段の生活も違うような女子と高いお金を払って飲みたいなんて、意味不明じゃない?

持ち上げてくれるって言ったって、100%お世辞ってわかるようなセリフがそんなに気持ちいいの?

だったら、うちらみたいな女友達と飲んでた方がよくない?(割り勘で済むし)

持ち上げてほしいなら、気遣える後輩女子呼ぶよ?

 

そんなことを考えていたのですが、実際に行ってみると自分がいかに浅はかだったのか、思い知らされました。

 

キャバ嬢は、人を楽しく飲ませるプロや……。

うちらみたいなただの女友達とは、雲泥の差や……。

 

でも、具体的になにがどう違うのか? 帰ったあとによく考えてみました。

キャバクラ、そこは「嬉しい」を売る場所だった

中央線沿線の駅。古着屋や飲み屋がひしめく路地にある、ひときわ目立つギラギラのお店。

まるで六本木のクラブのような佇まいのそのお店は、その駅のイメージとは全くかけ離れていました。

ハッピを着たお兄さんに案内され、これまたギラギラした店内へ。

Tシャツにダルパン、サンダルの私はかなり浮いてましたね。だってそこに居る女の子はみんなドレスを着てバッチリ決めた女の子ばかり。

まあ、当たり前だけど(笑)。

 

マジで緊張して顔がこわばっていたと思いますが、私と男友達(3人)は着席。

ソワソワして待っていると、「キャー!」か「ヤー!」か「ワー!」の中間くらいの声を発し、着飾った3人の女子がやってきました。

 

まあ一人は友達だったのでなんとか緊張せず話せましたが、これが全員知らない人だったらガチガチになっていただろうな……。

 

席に着くや否や、女の子たちは飲み物を作ったり灰皿を出したり忙しなく動きながら話を進めます。

人見知り相手でも問題なし

最初は緊張していた男性陣でしたが、すぐに笑顔で女の子と会話をし出しました。

そして私も同様。友だち以外の女の子とも、リラックスして話せるように。

 

これがキャバ嬢のすごいところの1つ目。

まずは1時間という短い時間の中で、いかに満足させるか楽しんでもらえるかが重要なので(そのあと延長してもらえるかどうかはこれにかかっている)、人見知りの緊張を解くのが早い早い。

 

「みなさん同級生なんですか?」

「お仕事はなにしてるんですか?」

などの質問から入り……

 

「私も○○出身なんです!」

「私も○○好きです!」

などの共通点で話を盛り上げ……

 

打ち解けるのが早い子だと、15分足らずでタメ語交じりになっていました。

まあ年が近いと言えば近いので、そうだったのかもしれませんが。

 

これが普通の合コンだとしたら

打ち解けるには1時間くらいはかかりますよね。

しかも酒の力を借りて。

むしろ、最後の最後まで打ち解けられなくて、その場で終了―なんてこともザラ。

初めまして! の客に対して聞くことを大体のパターンとして持ってるとも考えられます。

でも、それを応用できるかどうか、話を膨らませられるかはやっぱり場数の違いでしょうね。

受け身の会話ばかりではない、話がinteresting!

「すごーい」とか「知らなかったー」とか、中身のないようなリアクション。

これだけしとけば男は満足するよ。キャバ嬢はこの手を使ってるんだよ。

 

そんな話をいつか聞いたことがありました。

だから、誰でもできそうだな、と正直思っていました。

 

でも実際に行ってみると、全然違いました本当に御見それしましたって感じです。

 

もちろん人によりますが、テーブルに一人は自分から話を作って場を自分の雰囲気に持っていくのが上手い子がいて。

全然受け身じゃないんですよね。

なにしろ、お店を出た我々が最初に発したのが「若い子の意見とか生活の話聞けるのって新鮮だよね」ってセリフだったくらいですから。

 

つまり、印象に残っていたのが女の子の話ばかりということ。

普段学校ではどんなことをしているのかとか、どんな男性がタイプなのかとか、どんな音楽を聴いているのかとか。

 

そういうことって、意外と興味あったりしませんか?

ほとんどが年上の客の中で、自分のどんな話を求められているのか。

意図してかせずかはわかりませんが、瞬時に判断しているように感じました!

褒めるところを探すプロ

「すごーい」「かっこいー」

など、世の女性たちがキャバ嬢のマネをして使う褒めのセリフ。

ですが本物は全然違いました。

なんでって、褒め方がめちゃくちゃ自然だったから。

 

すっかりいい気分になって1時間延長をした頃には、筆者はすっかりオッサンの気持ちになっていました。

「おねーさんの顔、マジタイプなんですけど」

なんて言われてマジ有頂天です

それは、男性から「かわいいね」とか「タイプ」と言われるのとは全く違うものでした。かわいい女の子(顔がどうこうじゃなくてナリフリがかわいい)に褒められるのって、いいもんですね。

 

そんな筆者のオッサンゴコロの芽生えの件は置いておいて、キャバ嬢の褒め方はとても自然なものでした。

 

褒めるのが仕事だからかわからないですけど、人のいいところを探すのがめちゃめちゃうまいんです。

自然と、相手の褒めるところを探しているのかもしれません。

例えば、友人のひとりはひょうひょうとした感じの顔で超短髪。彼が加瀬亮に似ていると言いだした女の子がいました。

どうやら彼女は加瀬亮のファンらしいですが、まあ、似てないですよ正直。

彼とは18歳の時から友人をやっていますが、そんなことを思ったことは一度もありませんでした。

 

でもその目のたれ具合や細さ、短髪の感じは似ていたかもしれません。言われてみればそんな感じもしてきました。

 

加瀬亮に似ている。私は加瀬亮が好き。

そう言われてその友人はかなりデレデレしてよろこんでいました。私たち一般人ではできないような褒め方を、キャバ嬢はしてくれる。

彼は勤務先でキャバ嬢にハマっているみたいですが、東京に戻ってきたらこのお店にまた来ることでしょう(笑)。

 

もっと話したい!というところで交代してしまう。

(指名した女の子はずっといてくれます)

そんなお店の制度も、名残惜しさを誘発しました。

あと普通に気が利くしね。

 

むやみやたらな気遣いはいらないけど、欲しいものを欲しいときに差し出してくれるのはとっても助かる。お金を払ってるからか100%したいことをしてくれる。

 

ほんといい場所だな、キャバクラ! 通いたいくらいだけど女性はお金かからないらしく、利益にならない微妙な客だよね!(笑)

 

ひとつだけ言えるのは、キャバ嬢たちは特別なことは何もしていないという事。ちょっと気遣いをしたり、ちょっと人を褒めたり。

でも、なかなかこれができないんですよね。なんでかな、不思議。

男に媚びたくない! って気持ちが肥大して、少しのやさしさや気遣いもしたくない、って思っちゃってる。の、かもしれない。

とにもかくにも、キャバ嬢に尊敬のまなざしを向け、店を後にしたのでした。