これは飲み友達のMに聞いた話ですが、Mの友達が酒を飲むといつも「現実だとのび太よりもジャイアンの方がモテる!」と主張し出すそうです。
毎回毎回この説を唱えているらしいこの友人。酒を飲むことによって何のスイッチが入るのか……それについてはとても不思議ですが、彼女の主張としてはこうだそうです。
「優しいだけじゃなくて、俺についてこい的な男の方がモテるんだよ!」
この一言で簡単に納得できますね。優しいだけが取り柄のトロくて泣き虫なのび太よりも、引っ張って行ってくれる男の方がいい。
そりゃあ、少し考えただけでわかります。
本当にジャイアンの方がモテるのか?
で、ジャイアンと付き合った時のことをシュミレーションしてみました。
ジャイアンといえば、音痴の歌声。しかも、自覚がないしむしろ本人はリサイタルが開催できるくらい上手いと思っている。
て、ことは。デートは毎回のようにカラオケボックス。二人なので大概が狭い個室。そこで、あの防音室を余裕で通り抜けるくらいの爆音痴な歌を聴かされるでしょう。
……恐怖だ。
さらに、ジャイアンは大のカツ丼好き。どんな冒険先でもカツ丼カツ丼カツ丼……。いや、確かにカツ丼はうまい。けれどデートとしてはどうなんでしょう。デートでカツ丼って、食べたことないなぁ。
しかもめっちゃ食うし。食費、かなりかかるでしょうね。
きわめつけは、あの巨体。それに伴う、いびき。
いや、巨体の人が全員いびきをかく体質とはいきれません。でも筆者が会ったことのある(寝ていて我慢できないくらいの)いびきの持ち主は、だいたい巨体でした。
一緒に寝れないとか、死活問題じゃないですか???
だ、ダメだ。ジャイアン付き合えんわ。これで超金持ちとか超おもしろいとか何かがあれば、考えるかもしれないですけどね。
じゃあのび太の方がモテる?
では、のび太の場合を考えてみましょう。
テストは0点ばかりで勉強が嫌いなのび太。多分ですが、高給取りにはなれなそうなので、自分がかなり仕事を頑張らなきゃいけない可能性があります。
もし結婚して子供が産まれたり、病気になったりで働けない状況になった時にかなりきついかも……。
何か才能があってそれを活かせるような職業があればいいけれど、のび太の特技は射撃。……使えないな。
でもって、自分で問題を解決する力が乏しい。誰しも「ドラえもんがいたらな……」と思う時はあると思いますが、のび太はこれが有り得る世界にいるのです。
映画ではとてつもない力を発揮しますが、基本は人頼み。何か問題があった時、頼れないのはキツイですよね。
結果:婚活女子はどっちも選ばない
こうやって二人と結婚したときのことをシミュレーションすると、結構「無理だ」と思うことがたくさんあります。
これでは婚活女子は、きっとどっちも選ばないでしょう。
まず、一緒に生活をする、家庭を作るということにおいて、二人はあまり適しているとは言えませんからね。
ただ、ジャイアンにものび太にも良いところはたくさんあります。
特に映画では、二人ともいい奴になったり頼れる男になったり。
映画『のび太の結婚前夜』の中でしずかちゃんのお父さんが言うように、のび太は「人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことができる」素敵な青年です。
減点法ではなく、加点法で人のいいところや性質に気がつくことができれば、そしてそれを素晴らしいと思えることができれば
きっと結婚は、そんなに難しいことではないのでしょうね。